スシーメンソンのメモ

食とスポーツの雑記。行った事のある店にはGoogle Mapにもコメントします。

テストステロン&コルチゾール

アニメ PSYCHO-PASS3 第三話の登場人物の会話より。個人・他人の判断の妥当性確認やチームマネジメントに役立つかもしれませんので、メモします。

肯定的固定観念と否定的固定観念を証明する実験の説明がありました。次のようなものです。まず同じ学力を持つ生徒たちを二つのグループに分けます。片方のグループには、「君たちは優等生だ」と伝え、もう片方のグループには、「君たちは劣等生だ」と伝える。そして生徒全員にテストを受けてもらうと、学力は皆同じはずなのに、「優等生だ」と伝えられたグループの方が、「劣等生だ」と伝えられたグループよりも成績が良くなる。
「人間の脳は強いふりをするだけで、リスクをとる行動を促すホルモン、テストステロンを分泌するんです。逆に弱いふりをするとストレス発散ホルモンである、コルチゾールが分泌されます」

○テストステロン

バイタリティを高めてくれる男性ホルモン。男らしさに関係するホルモンですが、女性も分泌しています。幸福感を感じたり、やる気を高める物質であるドーパミンの分泌を促します。

コルチゾール

ストレスホルモン。ストレス状況下において重要な役割を果たすホルモンですが、過度なストレスにより分泌が増えすぎると、免疫系や脳に影響を及ぼします。

社会心理学者エイミー・カディ教授の研究

非言語表現(ポーズ)が人間に与える影響について研究している、ハーバード・ビジネス・スクールのエイミー・カディ准教授らの研究において、身体を大きく広げるようなハイパワー・ポーズは、幸福感ややる気を高め、ストレスを減らすという結果となり、一方、身体を小さく縮めるようなローパワー・ポーズは、逆効果となるという結果が得られました。

参考図書:Amy Cuddy『Presence Bringing Your Boldest Self to Your Biggest Challenges』2015

研究の概要

①まず、被験者の唾液を採取し、それらのテストステロンおよびコルチゾールレベルを測定。
②次に、被験者に2分間、ハイパワー・ポーズか、ローパワー・ポーズのいずれかのポーズをとってもらう。
③最後に、ポーズをとった後の唾液を採取し、再度テストステロンおよびコルチゾールレベルを測定。すると、ハイパワー・ポーズは、テストステロンを20%増加させ、コルチゾールを25%減少させることが判ったのです。

引用サイト : https://www.taiju-life.co.jp/joyful/health/034/index.htm

九州大学大学院の研究

2つ目の研究をご紹介します。九州大学大学院の研究グループは、心理学実験を通じて、人は腕を上に動かすと快くなるという研究結果をまとめました。

研究の概要

①まず、被験者に、タッチパネルディスプレイ上に現れるさまざまな感情を呼び起こす画像を観察してもらう。
②次に、その画像が消えた直後に画面を指示通りに左右上下にスワイプしてもらう。
③最後に、その画像がどのくらい快・不快であったかを測定。
九州大学大学院の研究グループによる研究方法の図解

九州大学大学院の研究グループによる研究方法の図解

出展:九州大学大学院研究グループ「過去の感情を未来の動作で書き換える」

上方向に腕を動かすと、直前に見た画像を快く感じ、下方向に腕を動かすと、直前に見た同じ画像を不快に感じることが判ったのです。

引用サイト : http://www.psycho.hes.kyushu-u.ac.jp/Postdicition_PR_Sasaki.pdf